スキルアップ勉強会

主要メンバーによる定期的なスキルアップ勉強会の内容です。

我々が手本とさせていただいてるコーチングの方からのお話を題材に勉強しました。

長いですが、気づきがありますのでこちらにも転記しました。

 

 

【最悪の逆境において実現できる価値とは?フランクルに学ぶ】

ある夫婦の話です。

妻は医者から、自分の夫が末期の癌であることを知らされました。
妻は大変ショックを受けました。
そして、そのことを夫に告げるべきかどうか悩みました。

「そのことを夫に告げたら、夫はどのくらいショックを受けるだろうか?」
「夫は悲しみと恐れに耐え切れないのではないか?」

妻は悩みぬいた結果、決心しました。
「やはり伝えよう。私が夫の立場だったら、黙ってないで告げてほしい」

夫の気持ちを考えると胸が張り裂けるような想いでしたが、妻は意を決し
て夫に告げたのです。
夫がショックを受けとめきれずにパニックすることを覚悟して、「あなた
は末期癌なの」と告げました。

すると、パニックすると思われた夫は、優しい目で妻を見ながら、落ち着
いて、こう言ったのです。

「おまえ、そのことを俺に告げるのに、どんなにか辛かっただろう。苦し
んだだろう。辛い思いをさせてしまってすまない。そして、勇気を出して
言ってくれてありがとう。」
そう言って、夫は涙を流したそうです。

私はこの話を聴いた時、感動で涙があふれました。
「人間って、なんて素晴らしいんだ!自分が余命少ないという状況になっ
てすら、相手のことを思いやり、愛を持って接することができるんだ。」

ここで、多くの人を「生きることの意味」に目覚めさせた心理学者ヴィク
トル・E・フランクルの話をしましょう。
永遠のロングセラーと言われる彼の著書「夜と霧」を読まれた方も多いと
思います。
 
この「夜と霧」は、2000年に、ある大手新聞がおこなった「21世紀に残し
たい世界の名著」というアンケートで、ベスト3に入りました。
また、アメリカ議会図書館の調査(1991)では、「私の人生に最も影響を
与えた本」としてもベスト7に入っています。
 
フランクルは、ナチスの強制収容所に送還され、人間の尊厳を奪われるよ
うな、筆舌に尽くしがたい体験をしました。
そこで彼は、ナチスの看守たちが決して奪うことのできない自由を発見し
たのです。
 
ナチスの看守たちは、フランクルのおかれた環境をすべてコントロールす
ることができたし、彼の身体を思うがままにすることもできました。
 
しかしフランクルには、「この状況をどのように受け止めるか」を選択す
る自由があったのです。
この状況を「絶望的」と受けとめることもできれば、「将来、この体験を本
にしよう」と考えることもできたのです。
 
この「受けとめ方を選択する自由」は、決して看守たちも奪うことができ
ないものでした。
 
そして、フランクルが収容所で見たものは、「同じ状況に直面して、ある
人間はそれこそ豚のようになったのに対して、別の人間は反対に聖者のよ
うになった」という事実だったのです。
それぞれの人間が、どんな受けとめ方を選択するかによって、生き方に大
きな違いが出てくるわけです。
 
フランクルは、人生の意味を探るに当たって、次に紹介する「3つの価値」
を念頭において探してほしいと言っています。
 
1.創造価値
仕事などの活動によって実現される価値のことです。
例えば、お茶くみのように地味に思える仕事でも、その仕事を通じ
て他の人のストレスの緩和に貢献している場合、大きな価値を実現
しているわけです。
 
2.体験価値
これは何かを体験することによって実現される価値です。
自然と触れ合う体験、人を愛する体験、社会に貢献する体験など、
体験から何かを受け取ることによって実現される価値のことです。
 
3.態度価値
自分に与えられた状況や運命に対してどういう態度を取るか。それ
によって実現される価値です。
 
ナチスの収容所に送還された人のように、創造価値と体験価値の両
方を奪われてしまった人でも、態度価値だけは奪われることはあり
ません。
「この状況でどんな態度を取るか」は100%自分が選択しているわ
けです。
 
 
今日の記事の最初に紹介した「自分が癌であることを告げられた夫」は、
なんて高い態度価値を実現しているのでしょう。
 
私たちは、人生からの問いに答える存在であり、人生で実現すべき「意味
と使命」を発見し実現していくことが、「人生からの問い」に答えるとい
うことである。

またフランクルは、次のように自問自答せよと説いています。

・「私はこの人生で、今、何をすることを求められているのか?」

・「私のことをほんとうに必要としている人は誰か?
その人はどこにいるのか?」

・「その誰かや何かのために、私にできることには何があるのか?」

この3つの問いを絶えず念頭に置き、毎日を生きることで、実現すべき意
味・使命が発見できるとフランクルは言っています。

どんな時にも人生には意味がある。
この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」があり、あなたを必要
とする「誰か」がいる。

そして、その「何か」や「誰か」は、あなたに発見されるのを待っている。
私達はつねに、この「何か」や「誰か」に必要とされ、「待たれている」存在
なのだ。

だから、たとえ今がどんなに苦しくても、あなたがすべてを投げ出しさえ
しなければ、いつの日か人生に「イエス」と言うことのできる日が必ずやっ
て来る。

あなたが人生に絶望し、もう何も期待しなくなったとしても、人生のほう
は、あなたに絶望することはない。

人生は、死の瞬間まで、あなたに期待しているのだ。

以上です
 
K・Y