幸福とは何ですか。何のことはない、
感謝して生きていることができる人間が幸福だったんです。
いくら金があったって、いくら物があったって、
いくら地位があったって、ちっとも感謝できない人は、
幸福になることはできない。
逆に物質的にいくら不自由をしても、
ありがとうという感謝の気持ちがあれば、
けっこう幸福になるものなんですよ、楽しくなるものなんですよ。
そういう気持ちもすごく大事だと思うんだな。
感謝したところで、太陽さんはべつに喜びやしませんよ。
感謝して得をするのは、実は君ひとりであるということを、
どうか忘れないでほしんです。
幸福になるか不幸になるか、自分が伸びるか伸びないかは、
諸君の心一つなんだ。他人じゃないんだ。
生きている自分をどのように大きくとらえ、
いま自分が生きていることに感謝できるかどうか、これ一つです。
わたくしがここで感謝する心が、きみを伸ばし、
きみを大きく育てていくだろう、といっているその感謝の対象は、
きみを生かしめているところの人間共通の
生命の「エネルギー」に対してなのですよ。
それは、けっして、単にきみだけの生命の原因の力ではない。
きみの友だち全部、いや生きとし生けるもの全部の生命の原因なのです。
地球に存在する全部の生命は、みな、この恵みによって生きている。
そういう、大きい生命の元について、きみが心から感謝することによって、
自分が人間であると当時に、大自然の子であるという自覚に至るのです。
この自覚こそが、きみを伸ばし、きみをもっと大きく育てるであろうと、
わたくしは言っているのです。
自分の人生を充実させていくのは、親でもないし、
先生でもないし、環境でもないように思います。
きみたち自身が感謝する心を持てるかどうかだと思うのです。
感謝する大自然を持つためには、自分で考えて発見しなきゃだめ。
それは、人が教えてくれるものではない。
自分でありがたいと思うものを、大自然の中に発見していくことなんです。
このみんなの共通の生命、みんな共通の恵みに対して、
感謝の心を育てることが、
実はわたくしたちの民族の「心の教育」だったんです。
「日本のこころの教育」から
※「今」を感謝できない人は、どんな恵まれた環境が与えられても感謝できない。
という事は、自分の為に今を感謝する人間にならないと、
仕事を頑張っても、困難に立ち向かっても、家庭でがんばっても、なんか心が晴れないわけですね。
10このうち、3こあれば、その3こに感謝しましょう!
2この人から比べれば、ほんとうに幸せです。